"車が狭いからと言われた妻" 第7話
メッセージの冒だけを見ると、最初はりだったものが、の経過とともに焦りへ変わっていることが分かった。
私はイヤホンをつけ、留守番話をつだけ再した。
最初に聞こえたのは子だった。
「由美、どうして鍵が変わってるのよ。所のが見てるじゃないの。く戻ってきてけなさい」
背景にはの音と、誰かに笑いをしている声が入っていた。鍵がかないことより、ご所からどう見られているかの方が気になっているらしい。
次の録音では、声がさらに荒くなっていた。
「私の着物も具も全部にあるのよ。勝に持ちすなんて棒でしょう。それに、あなたがていったら私の老は誰が見るのよ。施設へ入るおなんてないんだから、嫁のあなたが最まで面倒を見るのが当たりでしょう」
私は再を止めなかった。
議なくらい、何もじなかった。
15。
私が。
聞きたかった。
本音。
ようやく。
自分から。
言ってくれた。
次は浩司だった。
「由美、頼むから話にてくれ。が産の管理になってるってどういうことだよ。俺に相談もなく売るなんておかしいだろ」
途から子の鳴る声まで入っている。
「俺だって15んでるんだぞ。族のなんだから、俺にも権利があるはずだ。弁護士とか産とか、何をげさなことしてるんだよ」
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そこで度録音が途切れた。
次のメッセージでは、さらに決定なことをっていた。
「由のお腹にはもう子どもがいるんだ。あのをリフォームして緒にむって約束したんだよ。俺の料じゃ築なんて無理なんだから、くらい譲ってくれてもいいだろ。婚するなら慰謝料代わりにあのを俺へ渡してくれ」
私はイヤホンをした。
慰謝料代わりに。
私が相続したを。
倫した夫へ。
渡せ。
ここまで来ると、腹がつより呆れてしまう。
浩司のでは、本当にそういう計算になっているのだ。15このへんだのだから自分にも権利があり、倫相との子どもがまれるのだから、自分よりの妻はを引いて財産まで差しすべきだと。
そしておそらく。
子も。
同じ考えだった。
温泉旅自体も散々な結果になっていた。
私が自分名義の決済段を止し、旅会社へ「私自は参加しない」と正式に連絡していたため、浩司が現で使うつもりだった族カードは利用できなくなっていた。追加で予約していた特別や事代は現払いだったらしく、チェックアウトにカードが通らず、結局子が持ちの現と自分のカードで負担したという。
その話は佐藤さんを通じて川先へ入り、から私もった。
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若いへ格好をつけるための旅。
母親の誕祝い。
妻を置きりにした勝利の週末。
その最に待っていたのは。
カード利用止。
帰宅能。
そして。
自分たちの計画に使うはずだった。
の売却通だった。
そのの午、川先の事務所へ向かった。
私は証拠ファイル、相続関係の類、の維持費を支払ってきた通帳と領収、浩司が作成していた名義変更類の写真をすべて持参した。
先はつずつ確認しながら、穏やかな声で説した。
「相続によって取得した産ですから、原則として由美さんの特財産です。浩司さん側が15んでいたという事実だけで、当然に半分の所権を取得するわけではありません」
さらに固定資産税、根修理、回り改修まで、ほとんど私の個座から支払われている記録があった。
「なくとも今ている資料を見る限り、浩司さんが言っている『自分がを維持したから権利がある』という主張はかなり苦しいでしょう」
私はさく息を吐いた。
「ただし、相がになっているので、売却や物件の引き渡しをめぐって妨害してくる能性はあります」
川先はそう言って、枚のメモを見せた。
すでに浩司は佐藤さんの会社へ話し、「を売るな」「自分も所者だ」と激しく抗議しているらしい。
さらに別の弁護士へ相談し、売却続きを止める方法がないか探しているという。
「引かせれば、由美さんが疲れて折れるとっているのかもしれません」
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